ここ数ヶ月、仕事に忙殺されてて、あと精神的にも余裕がありませんでした。
お盆休みに入り、家でのんびりする時間ができたので、久しぶりにブログを更新しようと思います。
仕事で受けたカラーコーディネート研修で学んだ、
"自然界の法則に基づくカラーコーディネート"についてです。
まず最初に、カラーコーディネートの元になる色彩論の歴史を書いておきます。
1928年、アメリカのロバートドア氏が色彩調和・不調和の原則を発見しました。
「黄みを含む色同士・青みを含む色同士は調和する」というものです。
よく言われる、イエローベース/ブルーベースの基ですね。


色彩の分光分析により、自然の造形物はこの2つの色群に分けられたそうです。
あらゆる人種や年齢層を対象にした色彩分析の調査・研究の結果、
私たち人間もこの原理に沿っていることがわかりました。
すなわち、人間は生まれながら固有の色味をもっており生涯変わらないのだそうです。
この理論は後に、アメリトーン社(アメリカのペンキ屋さん)による、
「The Color Key Program」として広まりました。
このペンキ屋さんはペンキのカラーを二種類に分け、
一つの家を片方のグループの色で統一して仕上げる、という売り方をしていたそうです。
参考文献:http://www.wonderfulcolors.org/blog/ameritone-paint-color-key-system/
このカラーコーディネート理論をさらにブラッシュアップして完成したのが、
今回の研修で学んだ、「1/fゆらぎカラーシステム」です。
(どうやら、自然造形物は美しいから、私たちにもそれを取り入れよう!という理由で、
1/fゆらぎカラーと名付けたみたいです。)
自然界と同じように、全ての色を青の波長の多い色(ブルードミナント)と
黄の波長の多い色(イエロードミナント)に分けるのがこのシステムの基本的な考え方。
どちらかのグループ同士でコーディネートするという、わかりやすい方法です。
自然色が200色に分類されたカラーディクショナリーを頂いたので、
そちらの写真をお見せ致します。
ブルードミナント(植物だとブドウ・レモン・桜・アーモンド・チョコ・紫陽花等)
イエロードミナント(植物だとオレンジ・トマト・向日葵等)
おまけ
青にもブルードミナントの青とイエロードミナントの青があり、
黄にもブルードミナントの黄とイエロードミナントの黄があるそうですが、
マゼンダはブルードミナントにしかなく、
オレンジはイエロードミナントにしかないそうです。
(ざっと見たところ、RP〜PBの色もブルードミナントにしかないように見えます。)
そして人にもブルードミナントの人とイエロードミナントの人がいます。
日本人はブルードミナントの人の方が多いらしく、
私も講師の方に見ていただいたところブルードミナントでした。
ブルードミナントの色の方が好みだったので嬉しいです。洋服選びの参考にしようかな…
研修では雑誌の写真を切り貼りして、
それぞれのドミナントのグループでまとめてボードを作るという作業を行いました。
下の写真は作成したイエロードミナントのボードです。所々間違っていそう…難しい。
ということで、新たな知識を得ることができた楽しい研修でした。
色彩って、まだ解明されていないところが多い面白い分野ですよね。
ただ、あくまで一つの色彩調和論なので、あまり固く考えすぎないようにします。
皆さんも、カラーコーディネートで困った際に、参考にするといい…かも…?!
このカラーシステムの論文はこちら↓
色彩調和理論と生活者の色彩嗜好 ―「1/fゆらぎカラーシステム」とファッションカラー―
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